犬の水中毒に要注意|プール遊びで愛犬レオンが低ナトリウム血症になった実体験

プールでボールをくわえるチョコタンダックスのレオン。画像上に「知らないと怖い」「犬の水中毒に要注意⚠️」「楽しいプール遊びも注意が必要!」の文字が入ったアイキャッチ画像

レオンのお誕生日が終わると、毎年思い出す出来事があります。

今から3年前の2023年7月30日、いつも通り庭のプールで楽しそうに遊んでいたレオン。
ところがプールから上がった後、突然ふらつき始め、激しく嘔吐。やがて力が入らなくなり、意識ももうろうとしてきました。
原因は、それまで名前すら知らなかった「水中毒(低ナトリウム血症)」でした。

この日もレオンは、水に浮かべたボールをくわえて運んだり、プールの底に沈んだおもちゃを潜って取りに行ったりして、楽しそうに遊んでいました。

私たちもまさか危険が潜んでいるとは思わず、
「わぁ、レオンすごいすごい❣️上手やねぇ~😆」
と、笑いながら応援していました。

その数時間後、夜間救急病院へ駆け込む事になるなんて、夢にも思っていませんでした。

幸いレオンは無事に回復してくれましたが、楽しいはずのプール遊びが、命に関わる事態へ一変したあの日の恐怖は、今でも忘れられません。

この記事では、レオンに現れた症状や夜間救急病院を受診するまでの経緯、水中毒を経験してから水遊びで気を付けている事を、当時の写真とともにお伝えします。

この記事について
この記事は、愛犬レオンが実際に経験した水中毒について、一緒に暮らす家族の立場からまとめた体験談です。
犬の症状や必要な処置は、原因や重症度によって異なります。水遊びの後にふらつき、嘔吐、ぐったりする、反応が鈍いなどの異変が見られた場合は、自己判断で様子を見ず、速やかに動物病院へご相談ください。

いつも通り楽しそうにプールで遊んでいたレオン

この日は、少し遅めのプール開き。
庭に出したばかりの家庭用プールで、例年通りレオンはごきげんに遊んでいました。
水面に投げたボールを泳いで追いかけては口にくわえて運び、何度も「もう一回投げて❣️🐶」と催促します。

この時のレオンは、いつも通り元気いっぱい。
浮輪につかまって水中ウォーキングしながら近付いてくる姿が可愛くて可愛くて、この時もただただ楽しいプール遊びの時間でした。

まさかこの後、命の危険を感じるほど急変するとは思ってもいませんでした。

「泳いだら水も飲むし、オシッコすれば大丈夫」と思っていた

レオンは、水に浮かんだボールをくわえるだけでなく、プールの底に沈んだおもちゃを、顔ごと水につけて取りに行っていました。

上手に潜っておもちゃを拾う姿が可愛くておもしろくて、
「わぁ、レオンすごいすごい❣️😆」
「潜水犬やね〜❣️😆」
と、私たちは笑いながら応援していました。

「泳いだり潜ったりしてたら水もいっぱい飲むやろうけど、こまめにトイレ休憩すれば大丈夫やろ😊」
と思っていましたし、今まで何年もそれで問題なかった事もあり、
当時、水遊び中の危険といえば、たまに飛んでくる蜂に注意する事くらいしか思いつきませんでした。

プールから上がった後、容体が急変

走り方に異変が

プール遊びを終えた後も、レオンは「まだお庭で遊ぼ🎵🐶」と言うように元気そうにしていました。

そこで、いつものように庭でボールを投げて遊んでいたのですが、走り方がおかしい事に気付きました。
楽しそうにはしているものの、足元がふらつき、よろけてはポテっと転んでしまいます。

それでも当時の私は、
「泳ぎすぎて、足が疲れたのかな❓」
くらいに考えていました。

大はしゃぎで泳いだり潜ったりしていたので、疲れているだけだと思ってしまったのです。

抱き上げた瞬間、激しく嘔吐

「もう疲れたやろうし、そろそろシャンプーしよっか🎵😊」
と、抱き上げた、その瞬間でした。

レオンが突然、激しく嘔吐しました。

そのままへたり込み、体をブルブルと震わせ始めました。

とりあえず体を温めなければと思い、急いで浴室へ連れて行きました。

大好きなお風呂でも立っていられなかった

レオンは普段、お風呂が大好きです。
わんわんバスタブに入ると、気持ちよさそうにため息をついて、いつまでも入っていたがるほどです。

ところがこの日は、体に力が入らず、バスタブにお湯が溜まる前にへたり込んでしまいました。

「早くおふとんで休みたい…🐶」
と言うように、残った力を振りしぼって抵抗するレオンを見て、慌ててお風呂を切り上げました。

体を拭き、病院で診てもらうにしても乾かさないと…とドライヤーをかけていると、今度は口からよだれがダラダラと出始めました。

そこでようやく「これは単なる疲れではない」と、事の重大さに気づきました。

初めて聞いた「水中毒」という言葉

「のんびりドライヤーしてる場合じゃない💦」
と、大急ぎで半乾きのレオンをバスタオルで包み、パニックになりながらリビングにいた旦那さんを呼びました。

すると、レオンの症状を検索してくれていたようで、
「これ、水中毒ちゃうか……❓」
と言われました。

私にとっては、その時初めて聞いた「水中毒」
言葉だけ聞くと大した事なさそう…と、いまいちピンとこなかったのですが、詳しく調べるほど、重症になるとけいれんや意識障害などの神経症状を起こし、命に関わる場合もある事が分かりました。

「死に至るケースも。」という悪夢のようなワードが目についた瞬間、頭が真っ白になりました。

レオンを連れて夜間救急病院へ

日曜日の夜、受け入れてくれる救急病院を探す

その時点で、時刻はすでに日曜日の19時を過ぎていました。
近くのかかりつけ動物病院は診療を終えています。

旦那さんが車を取りに行っている間、私は今からでも診てもらえる夜間救急病院を探し、電話をかけました。
気が動転して涙が止まらず声も震えていましたが、なんとか症状を伝えて、受け入れてもらえる事になりました。

意識が遠のくレオンに呼びかけ続けた25分間

病院へ向かう車の中で、レオンは私の腕の中でぐったりと横たわっていました。
呼びかけへの反応も徐々に鈍くなり、意識がもうろうとしているように見えました。

「レオン、寝たらあかんで」
「もうすぐ病院やからな」
「レオン、こっち見て」

何度も名前を呼び、体をさすりながら、約25分の道のりを走りました。
あの時間は、実際より何倍も長く感じました。

夜間救急病院で血液検査

救急病院が実家から比較的近かったため、連絡を受けたじぃじとばぁばも駆けつけてくれました。

本当なら、久しぶりに大好きなじぃじに会えた事が嬉しくて、飛びついて甘えるはずのレオン。
しかしこの時は、じぃじの膝の上でぐったりと横たわる事しかできませんでした。

プール遊びで水中毒になり救急病院で診察待ちの、タオルに包まれたチョコタンダックス・レオン

普段なら病院内での撮影は控えますが、この時は、「これがレオンの最期の一枚になるかもしれない…。」という思いで撮りました。

救急で予約したにも関わらず待ち人数はかなり多く、中にはわんちゃんを連れず薬の受け取りだけに来ているように見える方もいました。
目の前でレオンがぐったりしていく中、私はいてもたってもいられず、受付のスタッフさんを急かしてしまいました。
今思えばお恥ずかしいのですが、あの時はただ、少しでも早くレオンを診てもらいたい一心でした…。

待つ事約1時間、ようやく名前を呼ばれ、診察室へ。

まずは血液検査という事で、普段のレオンなら私から少し離れるだけでも悲愴な声で鳴くのですが、この時は、鳴く力も抵抗する力もなく、静かに奥の処置室へ連れて行かれました…。

検査の結果、血中ナトリウム濃度が低下している事が分かり、水中毒による低ナトリウム血症と診断されました。

処置を受け、ひとまず帰宅へ

必要な検査と点滴などの処置を受け、翌日かかりつけ病院で経過を診てもらうようにとの事で、その夜は自宅へ帰り、慎重に様子を見ることになりました。

2023年7月30日に夜間救急病院で受け取った診療費明細書。個人情報および病院情報は加工しています。費用は当時のもので、診療内容や病院、受診時間、保険の有無などによって異なります。

夜間救急病院で受け取った当時の診療明細です。(この時は、夜間救急の診療でも保険が適用されました。)
個人情報および病院情報は加工しています。費用は2023年当時のもので、診療内容や病院、地域、受診時間、保険の有無などによって異なります。

帰宅後、少しずつ回復したレオン

帰宅してからもしばらくの間、レオンは泣きそうな表情のままぐったりとして、ほとんど動かずに横になっていました。
普段なら私の後をついて回るレオンが、立ち上がる事もできませんでした。

それでも時間が経つにつれ、少しずつ反応が戻り、自分で体勢を変えられるようになりました。

そして、自分の足でトイレまで歩けた時、ようやく少しだけ希望を持つ事ができました。

翌日の血液検査では正常範囲に

翌日、かかりつけの動物病院を受診し、再び血液検査を受けたところ、前日の夜間救急で異常が出ていた数値は全て正常範囲へ戻っていました。

先生から回復を確認してもらえた時、ようやく心の底から息をつけたような気がしました。
レオンが助かってくれた事が、本当に本当に嬉しかったです。

犬の水中毒とは?

犬の水中毒とは、短時間に大量の水を体内へ取り込む事で血液中のナトリウム濃度が低下し、低ナトリウム血症を起こした状態です。

体内の水分と電解質のバランスが崩れる事で、元気消失、ふらつき、嘔吐、震え、反応の低下などが現れ、重症になるとけいれんや意識障害を起こす可能性があります。低ナトリウム血症は原因や進行速度によって治療方法が異なるため、自宅で塩分などを与えて対処せず、獣医師の診察を受ける事が重要です。

当時、私たちが「水中毒かもしれない」と気付いた後に参考にしたのが、こちらの解説記事でした。
「水の飲み方に要注意!? 犬の水中毒って?」

レオンの場合に考えられる原因

レオンは、喉が渇いて水をがぶ飲みしていたわけではありません。

考えられるのは、

  • 水中のボールをくわえた口の隙間から水が入った
  • プールの底のおもちゃを取るため、何度も顔を水につけた
  • トイレ休憩を挟んでいたため大丈夫だと思い、水を飲み込みやすい遊びを長時間繰り返した

ということです。

少量に見えても、それを何度も繰り返す事で、結果として多くの水を飲み込んでしまった可能性があります。

実際にレオンに現れた症状

この日、レオンには次のような異変が現れました。

  • 足元がふらつき、まっすぐ走れない
  • よろけて転びそうになる
  • 激しく嘔吐する
  • 体が震える
  • 力が入らず、立っていられない
  • 大量のよだれが出る
  • ぐったりして反応が鈍くなる
  • 意識がもうろうとする

これらは全ての犬に同じように現れるとは限りません。
また、水遊びのあとのふらつきや嘔吐が、必ず水中毒を意味するわけでもありません。
しかし、水中毒以外にも緊急性の高い病気や事故の可能性があるため、単なる疲れと決めつけない事が大切です。

水遊びのあとに異変が見られたら
ふらつき、嘔吐、震え、ぐったりする、呼びかけへの反応が鈍いなどの症状が見られた場合は、自己判断で様子を見たり、塩分や飲み物を与えたりせず、すぐに動物病院へ連絡してください。

ライフジャケットを着ければ水中毒を防げる?

ライフジャケットは、海や川、足のつかない深い場所などで、溺れる危険を減らすために大切な装備です。

ただし、ライフジャケットは主に、溺水の危険を減らすための装備です。
たとえ顎のせ付きでも水を口から飲み込むこと自体を完全に防ぐものではありません。
ライフジャケットを着ていても、ボールをくわえて泳いだり、水中のおもちゃを取ったりする際に水を飲み込めば、水中毒を起こす可能性は残ります。

レオンも初めてプール遊びをした時は、念のためライフジャケットを着せていました。
しかし、足がつく浅い家庭用プールで、レオンにはかえって動きにくそうだったため、それ以降、家のプールでは着せなくなりました。

一方、海や川、深いプールなどでは、水中毒とは別に、溺水や流される危険もあります。
そのため、遊ぶ場所や水深、犬の泳力に応じて、ライフジャケットなどの安全対策が必要です。

楽しい水遊びを、安全に楽しむために

レオンの水中毒を経験してから、さすがに怖くてしばらくプール遊びはできませんでしたが、とにかくわが家では水遊びの方法を見直しました。

水を飲み込みやすい遊びを繰り返さない

水中のボールを何度もくわえたり、沈んだおもちゃを繰り返し取りに行ったりする遊びは、水を飲み込んでいる事に気付きにくいため注意しています。

私は怖くてできませんが、よくおもしろ動画などで見かける、ホースの水を勢いよく口で受け続けるような遊びも、同じように水が体内へ入りやすいと考えられます。

こまめに休憩を入れる

いくら楽しそうにしていても、長時間続けて遊ばせず、こまめにプールから上げて休憩させます。

「何分なら絶対に安全」と時間だけで判断するのではなく、愛犬の体格や遊び方、水の飲み込み方をよく見る事が大切だと思っています。

水から上がった後も様子を見る

水遊びが終わった直後に元気そうに見えても、しばらくは、

  • 歩き方に異変がないか
  • ふらついていないか
  • 嘔吐していないか
  • 震えていないか
  • ぐったりしていないか
  • 呼びかけへの反応が普段通りか

を確認します。

水中毒予防に買ったペットスウェット等の隣でカメラ目線を送るチョコタンダックス・レオン

当時は「ナトリウムを補給した方がよいのでは❓🙄」と考え、犬用イオン飲料も購入しました。
ただし、水遊びの後に必ず与えるべきか、体調不良時に何を飲ませるべきかは、自己判断せず獣医師に確認してください。

異変があれば、様子を見ずに病院へ連絡する

レオンも最初は楽しそうにしていたため、ふらつきを見ても「泳ぎ疲れただけ」と思ってしまいました。

けれど、そこから短時間で状態が悪化しました。

水遊びの後に普段と違う様子が見られた場合は、「少し休めば治るかも」と待たず、動物病院へ連絡する事が大切だと思います。

水中毒を知らなかった3年前の私と、愛犬家のみなさんへ

私自身、「水中毒」という言葉すら知らないまま、毎年レオンとプール遊びをしていました。
幸いレオンは回復してくれましたが、あの日の事は今でも忘れられません。

水遊びそのものを怖がって、全てやめる必要はないのかもしれません。
ただ、楽しそうに遊んでいる最中でも、知らないうちに水を飲み込み続けてしまう事がある。
そして、水遊びが終わってから急に異変が現れる事もある。
その事を、愛犬と水遊びを楽しむみなさんの心の片隅に置いてもらえたら嬉しいです。

レオンが助かってくれたからこそ、この体験を伝える事ができます。
あの日のような怖い思いをするわんちゃんとそのご家族が、少しでも減りますように✨😌

※本記事は、2023年7月30日に愛犬レオンが経験した水中毒について、当時の記録とそばにいた私の記憶をもとにまとめた体験談です。診断や治療については、必ず獣医師へご相談ください。

コメント

  1. brasring より:

    このプールの動画 犬好きにはたまらん^^

    • トモコ トモコ より:

      ありがとうございます✨🥰
      可愛くてついつい長く遊びたくなっちゃいますけど我慢です🤭
      今は水の飲みすぎに気をつけながら遊ぶようにしています⚠️🐶

タイトルとURLをコピーしました